ヨーロッパの女性「ジャンヌ・ダルク」その4
シャルルは、ジャンヌへの恐怖心をぬぐい去り士気を高めるために、ジャンヌをあくまで異端として火刑に処す必要があった。
火刑には不思議な力を発揮す礪女をその霊力とともにこの世から消し去り、同時に異端者に与する者=シャルルの正統1生に対する攻撃の意味が込められていたのだ。
1431年5月30日、ジャンヌはルーアンの広場で火刑に処された。
正確な死因は窒息死である。
ジャンヌが絶命したところでいったん火は遠ざけられ、彼女がなんら奇蹟を行使することなく死んだことを観衆に確認させたうえで、ふたたび灰になるまで焼き、遺灰は「聖遺物」とならぬよう残らずセーヌ川に流された。