状況の再現
「空は青くない。花は美しくない。」
・・・ある氏は、1962年に52歳にしてその生涯を閉じましたが、日本の報道写真の先駆者であり、土門拳氏の師に当たる人です。
氏が日本人として初めて、真実の報道をうたって当時世界に冠たる存在であった「ライフ」のカメラマンに採用されたとき、編集長から最初に言われた言葉がそれであったといいます。
素直に見れば、都会の空が青いときは少ないでしょう。
醜い花もあります。
しかしわたしたちは、空は青い、花は美しいと、何の疑いもなく思い込んでしまっています。
それほど概念の虜になってしまっているのだということを、私はこの言葉によって気づかされ、忘れることのできないショックを受けました。
大人だけではありません。
子どもにまでこれが拡がっています。