状況の再現 3
概念や解釈と事実との区別がつかなくなっている人がほとんどです。
しかし、慣れればというのはおかしな話ですが、事実をありのまま見ることは、誰にでもできることです。
小さな子どもにでも楽々とできることだからです。
ある氏(子どもの生活と感性研究所代表)がこんな話を紹介しています。
マル、ながくろ、バック、クロ、くい、リキ、ちょこ、タロ、うろ、チビ、つる、しろ。
これは小学生のあやちゃんが、4年生の時に自宅で飼っていた13匹の蚕につけた名前です。
(中略)
おとなが見ればどれも同じ虫に見える蚕でも、あやちゃんは13匹の個性的な顔と生活を、見事につかんで成長過程を記録しました。
1匹ずつ、わずかに違う顔の特徴も、ノートにていねいにスケッチしています。
(中略)
「あっ、先生の目の中にミイちゃんがいるよ」と言いながら、私の顔をのぞきこんだのは3歳の女の子(ミイちゃん)でした。
そしてどんどん顔を近づけてきます。
「あっ、だんだんミイちゃんが、先生の目の中で大きくなってるよ」