医師と患者の関係 2
わたしたちは個人の責任で仕事をし、医業は患者と医師のあいだだけのもので、そこに第三者がはいりこむ余地はなかったのです。
・・・いまでは、わたしたちは法律によるさまざまな規制や規則のもとで仕事をしなければなりません。
そして、その規制のあるものは、実際に有害無益な無資格医師や未公認療法の追放に絶大な効力を発揮してきました。
しかし、その規制があまりにも非情に、機械的におこなわれたために、実際には有益な数多くの治療法まで追放してしまいました。
・・・ともあれ、現在のように規制や保険の手続き、監察などにいちいち対応しているかぎり、わたしはもちろん、わたしが知るどんな名医も、昔のような丁寧な診療などできるよしもありません。
医師が患者の家をたずね、自宅の寝室の、ふだん使っているベッドに横たわった患者を診ていた時代がありました。
患者は負担能力におうじて自分で治療費をきめ、医師は「わたしがきたからだいじょうぶだ、心配しなくていい」と患者をはげましました。
そのひとことが患者の重荷をとり除き、治癒力のすみやかな発動を助けました。
・・・そこに信頼があるとき、治癒力は発動しはじめます。